麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ 尾関 修一 富士見書房 2007-01 by G-Tools |
富士見ヤングミステリー大賞―佳作です。
イラストに惹かれてついつい購入したのですが、イラストと中身のギャップに少しばかり戸惑った。
うわ、やられたなぁというのが全体的な印象。
最初の方はややこしい所があったりして、読みにくかったり理解がしづらい部分もあったりしましたが、後半部分ではだんだんとピースがはまっていき謎が解けていくのはすごく良かった。
問題は絡みが複雑すぎて全容を把握しにくいことかな。
元々ミステリー物が読みなれて無いからかもしれないけど
ラヴィリアやウイリアムが本性を出すシーンは、中々いい具合に出来てたと思う。
構成や展開が旨すぎ、地の文体も淡々としていてホラーっぽい雰囲気が内容と会っていると。
だけど、終わり方がハッピーエンドってわけじゃないから人を選びそう。鬱というわけじゃないが、それなりに救われない感じ。
ミステリーであって、ゴシックホラーでもあるけど解説で書いてるほどは怖くない、これ書いた編集者はどれだけ怖がりだったのだろうか。
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